お茶席でしか持たない数寄屋袋ではもったいない!古来から使われてきた染料である柿渋染めを施しながらも、洋装にも合うモダンな数寄屋袋です。
柿渋は、まだ青いうちに収穫した渋柿を搾汁し発酵・熟成させたもの。柿渋染めの歴史は古く、平安時代の頃より受け継がれてきました伝統ある染色技法です。侍や山伏(修験道の行者)が身につけていた「柿衣」として利用されていました。その特徴として、防虫・防腐・消臭効果があることが挙げられます。
最大の魅力は、他の草木染めと違い、日光に当てることにより深みのある色合いになることです。柿の渋み(柿タンニン)が空気中で凝固しやすい特性があり、染めるたびに皮膜化し、硬い風合いになるのも特徴です。
今回は繊細で上質感のあるラミーローンを柿渋で染めました。染めと乾燥を何度も繰り返し、しっかりとした布を作りました。金属による媒染をしていない柿渋染めは、ピンクがかったベージュのような色合いです。独特の自然な色合いと、ざっくりとした感触があります。使い込むほど、古くなるほど深みのある色へと経年変化してゆく「育てるファッションアイテム」です。
内布は色鮮やかに仕立て、開けるたびに気分を上げる数寄屋袋を制作しました。同じものは2つとないオールハンドメイドの魅力をお楽しみ下さい。
ipad(ケースなし)・タブレットを収納するケースとして、クラッチバッグ、お道具入れにも。使い方は随に(まにまに)!
シンプルでベーシックなコーディネートがお好きな方に、小物でファッションを楽しみたい方に。着物にも洋服にも合わせることができるアイテムです。ファッションのアクセントにいかがでしょうか。
時間をかけ心を込めて制作しました数寄屋袋は、手仕事の温かみを感じることができる一点物です。日々の暮らしを特別なものにするアイテムとしてご利用頂けますと幸いです。
<詳細>
素材: 麻(ラミーローン)100%(表布)、綿85%・麻15%(内布)
染料: 柿渋(表布)、反応性染料(内布)
サイズ: 縦21.5cm、横31cm、厚さ3cm
<取扱い注意>
水濡れ・洗濯はお避け下さい。生地に接着芯を張っています。水に濡れますと、接着芯がゆるみはがれる可能性があります。
金属に接触しますと、反応をおこし変色します。特に鉄には強く反応しますので鉄製品への接触はお避け下さい。
天然染料ならではの染めむら、色むらがあります。風合いとしてご了承下さい。